歯科コラム

悪い歯並び・かみ合わせ=不正咬合の種類と特徴

悪い歯並びや不適切なかみ合わせのことを「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。若い女性のかわいらしさの象徴と考えられている八重歯も不正咬合になります。
歯医者による治療対象になる不正咬合の種類と特徴を武蔵新田まつ歯科と一緒にみていきましょう。

歯並びの悪さが売り(?)の芸能人も治療する

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不正咬合は審美性(見た目)の悪さだけでなく、歯の機能面でも虫歯になりやすいなど大きな問題になりえます。そのため、痛みがなくても治療したほうがよい歯の状態と考えらえています。
テレビで活躍している芸人さんのなかには、歯並びの悪さで笑いを取っている方もいますが、そのような人でも不正咬合の治療を受けていることは珍しくありません。
不正咬合はそれくらい、「放置しないほうがよい歯」なのです。
ここで紹介する歯の状態に該当していたら、一度、歯科クリニックに相談したほうがいいでしょう。

上顎前突(じょうがくぜんとつ、いわゆる出っ歯)

上の顎が前方に出すぎてしまっている状態の不正咬合のことを、上顎前突といいます。いわゆる出っ歯のことです。
上顎前突は審美性に優れないだけでなく、静止状態でも口が開いた状態になりやすいので、口のなかが乾きやすくなってしまいます。口のなかが乾燥すると唾液が不足して殺菌作用が働かず、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
上顎前突は遺伝することもありますが、生活習慣によって発症することもあります。例えば赤ちゃんのころの指しゃぶりの習慣が長期化すると、上顎前突になりやすいといわれています。しゃぶっている指が上の前歯を前方に押し出してしまうからです。

下顎前突(かがくぜんとつ、いわゆる受け口)

出っ歯の逆の症状である「受け口」の正式名称は、下顎前突といいます。自然な状態で口を閉じたとき、上の前歯が、下の前歯より2~3ミリほど前に出ていることが「正常」とされています。しかし下顎前突は反対に、上の前歯が後ろ、下の前歯が前になっています。
それで下顎前突のことを反対咬合と呼ぶことがあります。

下顎前突は、成長とともに悪化して治しにくくなります。
正常の位置にあれば、下の前歯の成長は上の前歯に阻まれて適度なところで止まるのですが、下顎前突の場合、下の前歯の成長を止めるものがありません。それで下の前歯が通常より発達してしまうのです。
下の前歯が発達しすぎてしまうと、下の顎を後ろに引く矯正をするときの障害になってしまいます。つまり、受け口を治しにくい状態になってしまうのです。

叢生(そうせい、いわゆる乱ぐい歯、八重歯)

叢生(そうせい、いわゆる乱ぐい歯、八重歯)

叢生の「叢」は「くさむら」とも読みます。つまり叢生とは、草が無造作に生えるように生えている歯、という意味です。
歯並びの理想は、トウモロコシのように歯茎に沿って一列に並んで垂直に生えた状態ですが、叢生では斜めに生えたり重なって生えたりします。八重歯も叢生の一種です。
叢生が生じる原因のひとつに、顎の骨の小ささがあります。成人の歯は、親知らずを除くと上14本、下14本の計28本あります。つまり片方の顎は、14本の歯がすべて収まるだけの長さ(延長距離)が必要になります。しかし顎の骨が小さいと、すべての歯が収まりきらないのです。そのため後から生えてくる歯が斜めに生えたり、先に生えている歯が押しやられたりしてしまうのです。
叢生は歯ブラシが届きにくい空間をつくってしまうので、虫歯や歯周病になるリスクを高めます。

開咬(かいこう、前歯が閉じない状態)

自然に奥歯をかみ合わせたとき、上の前歯と下の前歯が接触せず、口が開いた状態になることを開咬といいます。遺伝のせいもありますが、指しゃぶりなどで前歯が移動してしまうために生じることも少なくありません。

交叉咬合(こうさこうごう、左右のずれ)

自然に歯をかみ合わせたときに、左右のずれが生じることを交叉咬合といいます。
交叉咬合は口元の審美性だけでなく、「顔の歪み」といった顔全体の見た目に関わってきます。
交叉咬合は、左右の顎関節が均一に成長しないことで起きると考えられています。左右の顎関節の不均一な成長は、遺伝や指しゃぶりなどの習慣が原因となります。

空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう、いわゆるすきっ歯)

空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう、いわゆるすきっ歯)

すきっ歯の正式名称は、空隙歯列弓といいます。歯の列に空間や隙間ができてしまう状態です。
先ほど紹介した叢生は顎の骨が小さいために起きますが、空隙歯列弓は顎の骨が大きいことで生じます。つまり叢生は「すべての歯が入りきらない状態」ですが、空隙歯列弓は「すべての歯が生えても埋めきれない状態」です。
また、顎の大きさは平均的であっても1つひとつの歯が小さいときも、空隙歯列弓となってしまいます。

過蓋咬合(かがいこうごう、かみ合わせが悪い状態)

自然にかみ合わせた状態で、下の歯が上の歯の裏側に隠れてみえなくなってしまう状態のことを、過蓋咬合といいます。蓋は「ふた」とも読みます。つまり過蓋咬合とは、本来「下の歯のふた」の役割を果たすべき上の歯が「過剰」な状態です。
過蓋咬合で食物を噛んだりすると、下の歯が上の歯の歯茎を傷つけることになってしまいます。

まとめ~不正咬合の治療は早めに受けよう

歯は意外に動きやすい性質を持っています。もちろん、指で歯を強く押し続けても「移動した」実感は得られないでしょう。しかし、指しゃぶりのように、弱い力でもあっても長期間にわたって加わると、少しずつですが確実に動いてしまうのです。
そして歯は、幼いころや若いころほど動きやすく、加齢とともに動きにくくなります。幼いころに悪い習慣で動かしてしまった歯は、成人になると元に戻しにくくなるのです。
そのため不正咬合は早めに治療したほうがいいのです。

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