歯科コラム

咀嚼による唾液の分泌が「虫歯予防」に繋がるってホント?

みなさんは良く噛んで食事をしていますか?社団法人東京都歯科医師会の報告では、現代の人の噛む回数(咀嚼回数)は減ってきています。
弥生時代には一度の食事で4000回咀嚼をしていて、約1時間弱の時間をかけて食事をしていたと言われています。昭和時代でも一度の食事で1500回ほど咀嚼をして20分の時間をかけていました。それが現代では620回の咀嚼で食事時間は11分です。昭和時代から見ても半分ほどの咀嚼数と時間です。これは、短い時間で食事をする短食というのが進んできているといえるでしょう。
本当は良く噛んで食事をしたほうが歯にいいというのを知ってはいるけど、そんな時間はない…というのが現状かもしれません。今回は、咀嚼と虫歯の関係性について武蔵新田まつ歯科が説明していきます。

咀嚼の効果

咀嚼の効果

まずは、咀嚼が私たちにどのような効果をもたらせてくれるかです。私たちの口は咀嚼筋と呼ばれる複数の筋肉によって開いたり閉じたりします。
この咀嚼筋を鍛えることで噛む力を鍛えることができます。鍛え方として硬いものを噛むと良いという意見がありますが、無理に硬い食べ物を食べると咀嚼筋が痛めてしまうことがあります。なので、硬さに関係なく毎食多くの回数で噛んで食べるようにしましょう。筋肉は使わなければ使わないだけ衰えていく傾向になっているので、できるだけ硬いものよりも使用回数を増やすということが大切です。
噛むということは幼い時から学習が必要なことで、離乳食から固形食と知らないうちに噛むというトレーニングをしています。慣れてくると各々で噛み癖や噛む時間、飲み込みの力を調節してくるので短食へと変貌していくと考えられます。
また、噛むということは唾液の分泌を促進することにもつながります。噛むことで唾液の分泌量が多くなり、食べ物の消化を促進させる働きがあるだけでなく、口の中に溜まっている食べかすやプラークを流してくれる作用があります。この作用によって虫歯予防に働いてくれるのです。

虫歯予防

虫歯予防の観点から唾液の効果は凄まじいものであると言われています。唾液の中にはカルシウムが含まれていて、このカルシウムに初期の虫歯を治す働きがあるのです。初期虫歯というのは歯の表面の石灰化している部分が脱灰している状態です。この脱灰が進んでいくと脆くなってしまうのでその部分が削れてしまうことがあります。すると虫歯になったと言えます。
初期虫歯状態である脱灰を再石灰化してくれる効果を唾液中のカルシウムは持っています。
他にも唾液中に含まれる抗菌作用を持つ酵素によって虫歯の原因菌の活動を低下させることで虫歯になるのを防ぐことができます。虫歯の原因は、原因菌が歯に付着し、そこに食べかすが付着することで酸を産生することで進行していきます。
食べかすが付着しないで流れるようにするのも唾液の働きで、酸に対して抵抗する膜を歯の表面に形成する働きもあります。
また食後は、口の中が酸性に傾くので歯が溶けやすくなっていますが、唾液の成分で中性に戻すこともできるので歯が溶けて虫歯になることも防ぐことができます。この効果があるので炭酸飲料や酸性飲料を飲んでも歯が溶けなくて済むのです。

唾液の分泌が低下してしまうとどうなる?

唾液の分泌が低下してしまうとどうなる?

唾液が分泌されなくなるとどのようになるでしょうか。まずは、虫歯のリスクが上がります。虫歯のリスクが上がることで口の中に虫歯が多くなり、悪臭の発生も可能性としてあげられます。
さらに、潤滑剤としての役割である唾液の量が減ってしまうので飲み込みにくいということも挙げられます。
口の中が適度な温度(体温程度)で湿度が低いと細菌の活動も活発になっているので、虫歯だけでなく歯周病菌も増殖します。口の中で細菌が増えていると誤嚥を起こした時に誤嚥性肺炎を起こすリスクも高くなります。
唾液分泌量の低下が起きるのは、加齢によるものや病気によるものが多いです。加齢に伴い唾液を分泌する唾液腺へ脂肪組織が付着することで機能が低下することでおきます。病気によるもので代表的なのは、女性に多いシェーグレン症候群です。これは唾液腺へリンパ球の沈着が見られ機能低下になります。
唾液の分泌量低下は唾液腺をマッサージする唾液腺マッサージ法や人工唾液の代用でカバーすることがほとんどです。唾液腺マッサージや人工唾液は歯医者さんに相談をすれば対応してくれます。また、どの歯科医院でも対応可能です。

虫歯のリスク検査

虫歯になりやすいかどうかのリスク検査を歯科医院で行うことができます。唾液か歯垢を検体とする検査方法で、唾液中に含まれるカルシウムの量や唾液によってどの程度虫歯の栄養源となる物質を洗い流せるかを検査できます。歯垢をもとに検査をすると虫歯原因菌の量を検査することができます。
これらの検査を行うことで虫歯のリスク分類を行うことができ、自分が虫歯になりやすいのか否かを診断してもらえます。
虫歯のリスクが高いと診断されても、咀嚼回数を多くすることで唾液の分泌量を増やして虫歯のリスクを抑えることにつながります。

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