インプラントのメリット、デメリット
インプラントとは
インプラントとは、虫歯や歯周病などで失ってしまった天然歯の代わりに、チタン製の人工歯根を骨に埋め込み、それを土台として人工の歯を装着し、かみ合わせを回復する治療法です。
インプラントは機能的に入れ歯のような脱着する方式ではない為、限りなく自分の歯と同じような感覚で噛むことができ、見た目も天然歯のように見え、気になりません。
違和感がなく、食事も健康な歯のように楽しむことができます。また、他の治療法に比べてあごの骨がやせていく事がありません。お手入れをきちんとする事で20年以上もきれいに保っている方もいます。
インプラントの構造
(1)上部構造
実際に見える部分はこの部分です。
白いセラミックの被せ物で、天然の歯と同じような光沢感があります。
この部分だけをはずして掃除をしたり、交換したり出来るような仕組みにも出来ます。
白いセラミックの被せ物で、天然の歯と同じような光沢感があります。
この部分だけをはずして掃除をしたり、交換したり出来るような仕組みにも出来ます。
(2)アバットメント
上部構造を支える役割を果たします。通常チタンかチタン合金製ですが、審美性に優れたセラミック製のものもあります。
(3)インプラント体
直接、骨の中に埋められる部分で、チタンで作られています。非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの方も安心してインプラント治療が受けられます。
インプラントの利点、欠点
メリット
- ■自分の歯と変わらないような感覚で噛む事ができる
- ■他の歯を削る必要がない為、歯に負担がかからない
- ■見た目が天然歯に近い為、審美性に優れる
- ■食べる物の制限がないため、バランスの良い食事が楽しめる
- ■取り外しの不便さがない
- ■顎の骨の吸収がほとんど起こらないので、高齢になり入れ歯を入れるときも問題が少ない
- ■お口の中が不潔になりにくいため、歯周病の予防にも大きい効果がある
- ■良く噛めるので、脳細胞の活性化を促し、認知症の予防にも効果があるといわれている
デメリット
- ■手術が必要
- ■他の治療法に比べると治療費が高い
- ■全身の状態の特に悪い患者さんや、ご高齢者(85歳以上)等、手術が不可能な場合がある
- ■骨の状態が悪いと治療期間がかかる場合がある